骨の構造
インプラントを埋入する上顎の骨と下顎の骨は、人体の他の骨と同様に緻密骨の海面骨とからできています。緻密骨は骨の表面を覆うように存在しているため皮質骨とも呼ばれています。緻密骨の表面は骨基質からなり、これは有機成分としてのコラーゲンと無機成分としてのカルシウム塩とからなっています。そして、その大部分はハイドロキシアパタイトです。骨基質の内側には層板構造が存在して、これは外環状層板と内環状層板とからなり、その内側にはバース層板とその間隙を埋める介在層板とが存在しています。この層板構造は緻密骨に強度と硬度を与えています。緻密骨の表面は骨膜により覆われていて、その中には各種細胞が含まれています。骨膜はシャーピー繊維により骨に強力に付着し、外来侵入物などから骨を保護しています。骨膜中に含まれる骨芽細胞と破骨細胞は骨の形成と改造を行ううえで重要な役割を果たしています。緻密骨の内側には海面骨が存在します。海面骨にはたくさんの空洞があり、緻密骨に見られるような硬い層板構造を持たないため強度は弱いと言えます。海面骨は弾性にとみ、緻密骨のように硬度や強度がないため、インプラントの初期固定を得るには適していません。そのため、インプラントを埋入する時は緻密骨の中に支持を求めるのが望ましいと言えます。 |